『基礎』
子供たちに説明する時、『例えば、家を建てる時、ぐにゃぐにゃな柱だったり、その柱が傾いていたらどうなる?』『つぶれるー』とか『倒れる〜』などの言葉が返ってきます。
そうです。バレエもその基礎ができていなかったら?骨盤が傾いていたら?
アンディオール(外向き)されていなかったら?
回れない、跳べない、脚は上がらないとなります。
女性はトウシューズ(ポアント)という難関が待っていますし、男性は力強く女性をサポートしたりリフト(持ち上げる)したりしなければいけません。
しかし、『基礎』を知らない子はまだいます。特に小学生以下のお子さんには難しいかもしれません。
まずは、正しい基礎を普段のレッスンから指導者は伝えていますので、それを『知る』ことから学ばないといけません。
どうしてそっちに脚を出すのか?
手の位置、角度、顔の向き。
全て理にかなっているものなのです。
自由に踊ってはいけません。その決まりごとをいかに守るか、それがクラシックバレエなのです。
決してフィーリングでやるものではない芸術です。
レッスン中、指導者に注意されたら『怒られた』と思ってしまう子も少なくありません。『基礎を知れた』と捉えてください。だってあなた方はバレエを学びに来ているのですから。
学ぶ姿勢を見せてください。
せっかく目の前に躍進できるチャンスがあるのに自らつぶしてしまうなんてもったいない。
ぐいぐい喰らい付いてきてください😊
本当に真摯にバレエを学びたいと考えている人の前には必ず良い指導者とのご縁がいただけますし、逆に『自分は正しい』と凝り固まった考えであれば、良い指導者が居ても学ぶ機会を得られず、バレエの真髄に触れることなく一生を終えてしまいます。
指導者に注意をもらえば素直に耳を傾け、謎の自尊心を捨てそれに一生懸命取り組んでください。
『自分のやっていることが正しい』という考えこそが無知のはじまりであり、進歩を止めてしまいます。
『知る』ことはとても大切で『知っていること』を正しく実行できる人がコンクールで結果を出せたり、プロのダンサーとして活躍の場を広げていける人なのです。