GLAND BALLET Competition結果

カンパニーBクラス

北川茉美子

?クラシック部門    第3位
?コンテンポラリー部門 第3位
?審査員特別賞
?奨励賞
?ドイツ・ベルリン、タンズオリブバレエコンクールスカラシップ受賞

田中景子

?最優秀指導者賞

朝からクラシックの準備を始め、身体のメンテも済ませていたので体調は良さそうな茉美子。
夏のコンクールは、この日で最後。とにかく悔いのないように踊って欲しいと願っていました。
少し、あれ?と思うところありましたが、無難に終了。
このコンクールの特徴は、部門ごとに審査員の先生より、アドバイスとレクチャーをいただけることです。普段私から言われている注意と同じことをロシア人の先生からもご指導を受けることで、茉美子の心に、より響いてくれるといいなぁと思いました。

私が1番びっくりしたのは、コンテンポラリー審査が最後に行われるのですが、クラシックを踊った茉美子を何十人も見た後、また何時間も経ったあとでも覚えていてくれた事でした。『クラシックの時も言ったよね』とか『クラシックのときの動きはこうだったけど、コンテンポラリーはこういう感じよね。こういう風にしたほうがより良くなりますよ』などなど。
さすが、ロシアの一流の先生方です。

コロナ禍になり、ほとんどのコンクールが表彰式中止。ネット発表やその場で点数が出るので、ある程度の順位は予測できるようになってはいるのですが今回のコンクールはそういった意味では予測不可能。ですが、クラシックもコンテも、舞台を重ねるたびに動きは良くなってきていましたので、現在(いま)の精一杯を踊ればいいんだよと私なりにアドバイスしていました。

いざ表彰式❗️
10位から発表。次々に名前がアナウンスされる中、『該当者なし』も続き、4位まで発表。「あー入賞できなかったなぁ、どんな風に慰め、どんな風に改善点を伝えようか」と考えていた矢先、3位で名前を呼んでいただき、、、。ビックリするやら、信じられないわ、プチパニックに。番号違いじゃないだろうかと何度も確かめました。
茉美子もまさか⁉️の表情で舞台上へ。

そして、全部門・全出演者の中から1人だけ選ばれる『審査員特別賞』もいただき、本当に感謝申し上げます。

いつもあと一歩のところで賞に結びつかなかった茉美子。それでも腐らず、努力を重ねてきました。体力や筋肉量を増やすため、夏休みのレッスンのない日には朝5時に起床し、走り込んでいました。何でもバレエを最優先に考えられることは別の意味で才能があるのだと思います。過去は問題ではなく、現在(いま)。未来を考えるのはもちろん大事ですが、遠い未来を考えすぎて今を見失ってしまうのはもったいない。本末転倒です。
現在(いま)やらなければいけないことの積み重ね、連続が未来へ繋がるのだときっちり証明できたことは、本人にとっても大きな自信に繋がるでしょう。
結果をいただけたことだけが嬉しいわけではなく、努力をしたご褒美をいただけるのがコンクール。
今夏もたくさんの優秀なバレリーナをコンクール会場で拝見し、素晴らしい指導者の先生方にもお会いし、たくさん勉強させていただきました。

さて、今日から9月。
9月は2本コンクールがあります。もちろん発表会の練習も並行してがんばっています。コンクール会場では、色々な先生方に『発表会お知らせください。毎年楽しみなんです』と嬉しいお言葉もたくさんいただきました。有難いです。
コンクールや舞台は人を成長させてくれます。
『人に勝つ』のではなく、『自分に勝つ』という意識で皆さんがんばってくださいね。
必ずバレエの神さまは見ています。

田中景子