あれから6年

東日本大震災の発生から6年が経過しました。

それは、15周年記念発表会の本番2日前のことでした。

多くの方々が被災し、今もなお、苦しんでおられる方、ご自宅へ戻れない方などがたくさんいらっしゃいます。

普段、大阪にいると、日々の生活に追われ、震災のことなど忘れてしまっているのが正直なところです。
あふれる物や情報に振り回され、満たされていることに気付かなくなっている自分もいます。

『被災者の方に比べれば・・・』という考え方が間違っていることは、理解しているつもりです。
ただ、改めて自分を見つめ直す機会とすることは許していただけると思います。

15周年記念発表会の後、ブログに当時の想いを投稿していました。
もう一度掲載します。
『あの日から1週間が経過しました。


車が、家が、何もかもが濁流に飲み込まれていく・・・

一瞬、アメリカ映画のCG映像を見ているかのような、遠い外国での出来事のような感覚


でも、それは現実に日本で起こったこと、今もなお続いている悲劇

悲しく、目を覆いたくなるような映像が、次々に流れています。


多少なりとも阪神・淡路大震災を身近で経験した者として、目の前に突きつけられた現実にただ恐怖を感じました。



発表会は、そんな日本中がパニック状態の時期と重なりました。


私自身、代表者の立場として、発表会の開催については正直悩みました。

プロの公演ではなく、バレエスクールの発表会ではありますが、それでも「不謹慎ではないのか。」、「自粛すべきではないのか。」という批判もあるかもしれない・・・という不安がありました。

でも、「みんながここまで頑張ってきた成果を、しっかりと観客のみなさんの前でみせてあげたい!」という気持ちに、ゆらぎはありませんでした。

中止することよりも、踊ること・みなさんに感動を伝えることの意義を大切にしたいと思いました。

批判も甘んじて受ける覚悟で舞台に臨みました。


生徒たちには、あえてこのことには触れず、今までのお稽古の成果を十分に発揮できるように頑張ることだけを伝えました。


私の気持ちを知ってか知らずか、みんな本当に頑張ってくれました。

すばらしい、感動的な発表会となりました。

観客のみなさんをはじめ、スタッフのみなさんからも、うれしいお言葉を多くいただきました。


その後の打ち上げ。

その様子は、先日のブログで触れさせていただきましたが、そこでお伝えできなかった部分を・・・


乾杯の音頭をとっていただいた、丸山さん。

普段は、本当に陽気に振舞われている丸山さんですが、乾杯に先立ってお話をしてくださいました。

阪神・淡路大震災で被災された体験をもとに、『何気ない日常を過ごせることへのありがたさ』について触れていただきました。


最後に挨拶をいただいた古川さんからは、『このような状況においても、バレエができることについて、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、先生方への感謝の気持ちを忘れないこと』について触れていただきました。


発表会開演前のアナウンスで、被災者の方々へのお見舞いを述べてくださいと言っていただいたのは、石崎先生でした。

先生方・ゲストダンサーの方は、普段から全国を飛び回っているため、今回の震災に対する思い入れも、私以上のものがあるのだと感じました。

そんな気持ちを心に秘め、本番では素晴らしい演技を見せていただき、打ち上げでは生徒たちと一緒になって思いっきり楽しんでくださいました。

みなさん、最後の最後まで、プロのダンサーでした。

そして、私が生徒たちに伝えるべきことを、しっかり代弁してくださいました。

本当に素晴らしいダンサーたちに支えられて、何とか舞台を終えることができました。

感謝あるのみです。



被災された方々の生活が元に戻るまで、まだまだ時間がかかるでしょう。

簡単に、「頑張ってください」とは言えません。

でも、毎日身につまされる思いをしているのは事実です。


「自分に何ができるか、何をしなければならないのか」

毎日を精一杯生きていなければ、その答えは簡単には見つからないと思います。


文化・芸術の力で救える希望もあることを信じて、私はバレエをつきつめたいと考えています。』





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