コンクールは、楽屋などあってないようなもの。きちんとした部屋は満員💧
どのコンクールも廊下や階段下の踊り場などにピクニックシートを敷き、メイクやその他の身支度をします。
昨日のNBAバレエコンクールもそうでした。
廊下にスペースを見つけたので、早速場所取り。
ふとお隣の方を見ると、私の憧れのバレリーナ、奥山由美子先生ではありませんか!
あーでもお声かけても、私のことなどお忘れだろうなぁ、人違いなら恥ずかしいなぁとか、色々考えましたが、生徒さんの出番が終わって戻ってこられた時に思い切ってお声を掛けさせていただきました。
「わぁ懐かしい!景子ちゃん」と、言ってくださり、思わず年甲斐もなく由美子先生に抱きついた私。
バレエ団時代、東京公演で初めて由美子先生の素敵な踊りを見て、一瞬でファンになってしまった私は、由美子先生のレッスンを受けたくて、夜行バスで12時間かけて東京まで行ったものでした。
今から30年程前に深夜放送で「バレエ誕生」という主にパドドゥを2組披露される30分番組があったのですが、その番組に由美子先生がご出演された時も、録画したテープを何度も何度も擦り切れるまで繰り返し再生し、あんな風に大人の踊りが出来るようになりたいと研究を重ねていました(当時はVHS)
所属していた野間バレエ団にゲストで由美子先生が来られた時は本当に飛び上がって喜びました。しかも同じ作品に出れるなんて、、、。
もちろん踊っている由美子先生しか知らないはずなのに、実際にお会いするとやはり素敵なバレリーナでした。
いつもニコニコ、穏やかな由美子先生がリハーサルになると、ピリっとプロのバレリーナのお顔になり、ご自身の空気感を作っていく姿に、感動🥺
当時、背が高いことにコンプレックスを持っていた私に「背が高くていいわね〜〜」と言ってくださり、背が高いことで得をしたことがない私は、背が高くてもいいんだ〜〜と考えを改め、更に頑張ろうと強く思ったのでした。
約25年ぶりの再会で、まだ若かった自分自身がバレエに全てを捧げ、何よりも1番にバレエのことを考え、硬い身体、大柄な身体、不器用な身体、覚えの悪い頭を克服したくて、ただただがむしゃらに頑張っていた頃を思い出し、そして50歳近くになってもまだバレエに携わっていられることの有難さを改めて感じた一日でした。
また、由美子先生に会いたいなぁ〜〜
すっかり気持ちだけ20代に戻った私。